一種の踏み絵のようなもの
清楚にお淑やかに振る舞っている女も、可愛くぶりっ子かましてる女も、深い眠りについてしまえばあっけなく全ての演技は解かれます。白目をむき、いびきをかき、足は広げ、たまに寝っ屁までぶっこく有様。その本来の自然な姿を愛おしいと思えるかどうかで、自分の相手への気持ちがわかったりします。そこに愛はあるのかい。
「自分にとっての幸せは何か」という物差しがなく、世間の評判に流されて生きていると、いつまでたっても幸福感に満たされない。運が良い・悪いは「自分なりの幸せの物差し」次第。定義が決まれば、心は乱されない。
中野信子